アニメで大人気の呪術廻戦、その主人公に宿る最強の呪いの王「両面宿儺」は実在していた!?
両面宿儺にまつわる話や伝説を調べ、その正体についてまとめてみました
実在する両面宿儺
高山のリョウメンスクナ(両面宿儺)像。 pic.twitter.com/YNrrrTrIT9
— 📷🐝むいむい🐞📷 (@mushisan_) March 18, 2016
「両面宿儺」は今から約1700年前、仁徳天皇(313~399)に岐阜県北部の飛騨に現れたとされている異形の人、鬼神です
岐阜県での伝承では寺院の基礎を築いたとされる豪族との逸話や『日本書紀』において凶賊だったとされることもあります
宿儺の外見は計8本の手足があり、二つの顔があり、膝の裏や踵が無かったという
イメージでは二人の人物を背中合わせくっつけた感じではないでしょうか
そんな宿儺には岐阜伝承による英雄と日本書紀に記述される悪役の顔があります
悪役の宿儺
日本書紀に記されている宿儺は体一つに顔二つ、頭頂部はうなじがなく手足が8本で膝はあるが、膝の裏やかかとがない異形の形ではあるが、人であるとされている
左右に剣を帯びていて、4本の腕で弓矢を2張り扱っているそうです
日本書紀の宿儺は悪役であり、天皇の命令には背き、人々から略奪を楽しむような悪者でした
呪術廻戦の宿儺もまた残虐の限りを尽くしてきた人物であり、悪そのものです
こちらの宿儺が呪術廻戦のモデルとなったのでしょう
宿儺は2種類の斬撃を扱い、炎を弓矢のように飛ばして戦いますので、左右の剣と弓を扱う日本書紀の宿儺と同様のようですね
日本書紀によれば難波根子武振熊というに倒されてしまったようです
呪術廻戦でもこのとなるキャラクターが伏黒の式神のような形で登場するのかもしれません
このように日本書紀で宿儺は天皇に逆らう賊として描かれている
英雄の宿儺
宿儺が現れたとされる現在の岐阜県である飛騨から美濃にかけてでは3つの伝承があり、どれも英雄として扱われている
丹生川の伝承
高山市の伝承であり、八賀郷日面(ひよも)出羽ヶ平(でわがひら)の岩窟から宿儺が出てきて千光寺を開いたという
現在もその場所は残っていて、看板や拝遥所が存在しています
この伝承によれば宿儺は十八丈の頭二つ腕4本に両足の救世観音の化身だったそうです
十八丈は換算すると54メートルにもなります
まさに化物ですが、この宿儺は鬼人七儺を天皇の命により倒したとされています
英雄として扱われる善の宿儺です
関市下之保の伝承
大日山日龍峰寺の伝承によると、飛騨にいた両面四臂(うで)の宿儺が高沢山の毒龍を制伏したとされる
日龍寺本堂前に立つおよそ20mの巨木である「千本桧」は宿儺が地に挿した杖が生い茂ったものという
宿儺は火だから高沢山に移った後は観音の化身になったという
宿儺は『美濃国観音巡礼記』に「両面四手上人」という名で日龍寺の開基とされている
金山の伝承
岐阜県の下呂市が出版している『金山町誌』には宿儺が武振熊命に破れて討死したとされている
宿儺は武振熊命が自分を討伐しに来ると知り、八賀郷日面出羽ヶ平から岐阜県益田郡にあった町である金山の鎮守山に37日間留まった後、高沢山に進んだが、そこで武振熊命に破れたとされる
しかし、金山の伝承には異伝があり、八賀郷日面出羽ヶ平から金山に進んだ宿儺は小さな山で37日間大陀羅尼を唱え、国家安全と五穀豊穣を祈った後、高沢山で立ち去ったとされている
つまり、武振熊命に破れたとされていません
この宿儺が大陀羅尼を唱えた山を鎮守山と呼び、村人たちが観音堂を建築して祭ったとされている
本当の宿儺・最後
宿儺の最後は日本書紀や金山の伝承のように武振熊命(難波根子建振熊命)に破れたとされることが多い
武振熊命(たけふるくまのみこと)については記載がかなり少なく、奈良県で勢力を持っていた和珥氏(わにうじ)という豪族の祖であるということや宿儺を討伐したということくらいしかない
宿儺を悪者だとしている日本書紀の伝承については仁徳天皇の時代には仏教が日本にないとされており、武振熊命についても活躍した時代がずれていて、整合性がないため、王に背き、服さない勢力の者達を蔑視するために書かれた内容だろうとされる
それに比べれば、堂や寺が残っている地元の伝承を考えれば、たんなる怪異伝承とは思えない
呪術廻戦とは逆だが、本当の宿儺は英雄なのではないでしょうか
宿儺にまつわる話・エピソード
両面宿儺の話が2chの怖い話に存在する
宿儺こと「リョウメンスクナ」が復活し、日本を脅かすとても怖い内容でした
気になるかたはチェックしてみて下さい
呪術廻戦の両面宿儺と比較
呪術廻戦の両面宿儺のモデルとなっているのは日本書紀に記述されている悪役の両面宿儺でしょう
呪術廻戦の両面宿儺は2種類の斬撃を扱いますので、剣や斧を扱うとされている両面宿儺から連想される
4つの手で二張りの弓とありますが、呪術廻戦の両面宿儺も弓を使うわけではないが、炎を飛ばす際に弓を弾く動作を行います
さらに天皇に従わず人々からの略奪を楽しむ悪人っぷりは宿儺そのものです
呪術廻戦の中では宿儺の千年前については出ていませんが、今後実在した人間だったなどと明かされることかもしれません
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